イーサリアムは2015年に公式にスタートし、約9年ほど経ち計画的なアップデートを重ねてきました。一部では「イーサリムはオワコン」だとか、「イーサリアムは古い」などという意見もあり、将来性はあるのか?疑問視する声もあります。しかし、こうしている今も変化を行っており革新的なプロジェクトの1つとなっています。
今回は、イーサリアムがいまだに支持される理由を探っていきたいと思います。
イーサリアムはオワコンではない?その理由は?
イーサリアムがオワコンではないという答えを探す前に、まずは「オワコン」だと言われてしまう理由を先に見ていきこう!
イーサリアムがオワコンだと言われる3つの大きな理由
①スケーラビリティ問題
イーサリアムはトランザクションの処理速度やコスト面での問題に直面しています。
トランザクションというのは簡単にいうと、データの処理のことです。イーサリアムはデータの処理速度や、処理をする際のコスト(ガス代)などが高いと言われています。
現代では誰もがスマホをもっていますが、処理速度が遅くて価格だけが高いスマホなんて、誰も持ちませんよね。仮に価格が高くてもサクサク動くスマホであれば、それはそれで価値があるかもしれません。今のイーサリアムは少し中途半端なのかもしれません。
後発のブロックチェーンの存在
後発組のソラナなどの存在もイーサリアムはオワコンだ言われる一つの要因となっています。
簡単にいうと薬のジェネリックのような存在ですね。元々あるイーサリアムの弱い点を強化した「イーサリアムキラー」と呼ばれる仮想通貨が増えてきている点がオワコンだと言われる原因です。ちなみにイーサリアムキラーと呼ばれる仮想通貨は以下です。
ポイント
・ソラナ・・・処理速度が速く手数料が低い
・カルダノ・・・送金や決済が容易
・アバランチ・・・DeFiなどと相性が良い
・ポリゴン・・・イーサリアムとの互換性がある
発行上限が制限されていない
イーサリアムはビットコインなどと違い、発行上限が設定されていません。発行上限が設定されていないということは無限に発行できてしまうので、希少性が低くなるのではないか?と考えられていました。
しかし、イーサリアムはスマートコントラストを活用したインフラ整備や、マイニング報酬を平等にするなどといったそもそもの目的があるので発行上限を設けていないという明確な理由があります。そう考えると投資としての通貨ではなく、例えば電気やガスのような必要不可欠な存在になることでイーサリアムの価値が保たれる可能性があります。
イーサリアムがオワコンではない3つの理由
技術的な進化
イーサリアムは、スマートコントラストち分散型のアプリケーション(Dapps)のためのプラットフォームとして、日々アップデートしています。イーサリアム2.0への移行は、スケーラビリティとセキュリティを大幅に向上させることで、イーサリアムのポテンシャルをさらに引き上げようとしています。
Proof of Stake(Pos)への移行は、エネルギーの消費を削減したりトランザクションの処理速度を改善することでイーサリアムネットワークの持続可能なものにする狙いがあります。
時価総額がビットコインに続いて2位
イーサリアムの時価総額は現在ビットコインいついで第2位です。このことからもイーサリアムの暗号資産市場での人気の高さが分かると思います。
先ほど後発組のイーサリアムキラーに地位を脅かされてきているという話をしましたが、イーサリアムを使ったプロジェクトやアプリケーションがすでにできあがっており、入り込む隙を与えていないという事実もあります。開発者からすると、先にイーサリアムを使って作ったプロジェクトを他の暗号資産に変えるというのは基盤から変える事になりかなり大変ですよね。
そういった意味では、イーサリアムがすでに市場に出回っており、活躍している時点地位を気づけているという見方もできます。
Ethereum(ETH)価格・チャート・時価総額 | CoinMarketCap
柔軟性と汎用性
イーサリアムはスマートコントラクトを通じて、契約の自動化と実行を可能にしています。これは、中央集権から非中央集権を目指すには必要不可欠な機能です。中央集権的な仲介者をなしに、信頼の高い取引きを行うことができます。
また、イーサリアムはDAppsと呼ばれるアプリケーションとも相性が良く、金融サービス、ゲーム、ソーシャルメディアといった幅広い分野でDAppsが開発されています。このようなアプリケーションはイーサリアム上で行われ、セキュリティや透明性を提供しています。
国境を越えてさまざまな国の開発者や企業に支えられているよね
まとめ
イーサリアムは世界中の人々がアクセスできる分散型のインターネットを実現することを目的としています。ただの投資の商品ではなく、世の中の役に立ちたいというはっきりとした目的が影響力を持ち続けられている理由です。
イーサリアムはじょのような理由でオワコンではなく、今後も暗号資産業界の中で重要な役割を果たすと考えられています。技術的な進歩や、コミュニティのサポートな、経済的なネットワークの効果、持続的なイノベーションによって、デジタル経済の中心的な存在になることが期待されています。